さとう特許商標事務所

タイトル
ニューラルネットワークの特許出願

本文
ニューラルネットワークや学習方法などのFIは、G06N 3/*(*は、ワイルドカード)あたりのようです。
J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)の特許・実用新案分類照会を見てみると、ニューラルネットワーク関連のFIは、例えば、

G06N3/02 ・ニューラルネットワークモデルを用いるもの

G06N3/04 ・・アーキテクチャ,例.網構造

G06N3/08 ・・学習方法

G06N3/08,140 ・・・バックプロパゲーション

などとなっています。

今日時点でのニューラルネットワーク関連の特許の公報の件数は、
G06N3/02の「・ニューラルネットワークモデルを用いるもの」が、921件、
G06N3/04の「・・アーキテクチャ」が、3,215件、
G06N3/08の「・・学習方法」が2,100件、
G06N3/08,140の「・・・バックプロパゲーション」が、2,062件
です。
G06N3/02には、古いものでは、1976年にNHKから出願された、「連想機能を有する自己組織化記憶装置」なんてのもあります。1988年には住友電気工業が「相場予測装置」を出願しています。やりたいことは昔もあまり変わらないようです。

ちなみに、今日の時点で、全ての出願のうち、発明の名称に、「ニューラルネットワーク」が含まれているものは、1,480件です。

さて、
いわゆる第三次AIブームが、物体の認識率を競うILSVRCのAlexNet以降だとすると、2012年以降に出願されたものの特許の公報の件数は、
G06N3/02の「・ニューラルネットワークモデルを用いるもの」が、339件、
G06N3/04の「・・アーキテクチャ」が、915件、
G06N3/08の「・・学習方法」が933件、
G06N3/08,140の「・・・バックプロパゲーション」が、238件
です。

G06N3/02とG06N3/04とは、全体の3割くらいで、G06N3/08が全体の半分くらいでしょうか。

2012年以降に出願された933件の「・・学習方法」のうち、被引用数(他の出願の審査で引用された回数)が多いのが、2014年にデンソーから出願された「学習システム、車載装置、及び、サーバ」(特願2014-005925)です。ページ数もそれほど多くないので、いいところを抑えた出願なのでしょうか。

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作成日時
2021年4月20日15:55

更新日時
2021年4月23日17:20